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アルテウスの偉大なる冒険談 第8話
01/12(Sun) 16:35|ギリシャ神話アドベンチャーcomment(0)trackback(0)edit
<注:これはアルテウスの復讐のプレイレポートじゃ。ネタバレもあるから承知の上で読んでくれ>

「……アルテウス、アルテウス!」
 気がつくと、商業と通信の神ヘルメスが目の前にいた。
 ヘルメスは拙者の目の焦点が合ったのを確認してから言った。
「お前の兄、テセウスは死んだ。その遺体は未だ、ミノスの迷宮に横たわっている。君の高貴な父上アイゲウスは、強力無双の息子の死に嘆き悲しんでいる。彼の魂は復讐へと駆り立てるが、老いた体がいうことをきかない。これは君の仕事なんだ。さかまく海をわたり、君の生地アテネの危機を救うのだ」


 どうやら冒険の最初の時点まで戻されたようだ。しかたあるまい。
 前と同じく母上に旅立つことを告げると嘆き悲しみながらも、拙者の決断を応援してくれた。
 さっそく旅支度を整える。初期能力はサイコロを使わず固定の数値なので前回と同じだ。

原攻撃点  4  棍棒(攻撃点+1)
原防御点 10
名誉点   7
恥辱点   0

 旅立ちの前にトロイゼンの高僧に挨拶をすると、軍神アレス、知恵の神アテナ、美の女神アフロディテ、予言の神アポロ、大神ゼウスの妻のヘラ、海の支配者ポセイドンの中から守り神を選べという。
 うむ、どうしたものかな。再びアポロ神にお願いするのも芸があるまい。情報なら知恵の神アテナという手もある。それとも今度こそあの牡牛を打ち倒すために、軍神アレスに助力をこうのも手ではあるな。
 いやいや、今回は美の女神アフロディテに選び申そう。拙者の敬愛する新免武蔵殿も、芸術を解する人間じゃったしな。この無骨な冒険でどのような助力をしてもらえるのか予想もつかぬところが面白いではないか。
 そのようなわけでアフロディテに祈りを捧げたが、アポロ神の時のように突然アフロディテが目の前に現れることはなかった。
 旅を始め、砂漠地帯を何時間も歩きつづける。足は疲れ、目はもうろうとしてくる。
 やがて前方から馬に乗った人物がこちらに向かってやってきた。近づいてくるとその姿がはっきりした。どうやらご婦人のようだ。
「こんにちは、旅のお人」 
 ご婦人は拙者に微笑みかけた。拙者はしばし見とれてしまう。こちらのご婦人はなんと美しい方じゃろうか…。
「疲れているようですね。馬に乗せてあげましょうか。食べ物もあるし、手助けもしてあげてよ」
 お言葉に甘えることにした。馬の背に揺られながら、手綱を持つご婦人の後ろでおずおずとかしこまる。
 ご婦人は髪をなまめかしく揺らしてから振り返り、笑顔で言った。
「アルテウス。そなたは美しいものに信頼を示しました。私もその信頼に報いましょう」
 鈍い拙者もやっと気がついた。こちらのご婦人こそ、美の女神アフロディテに間違いあるまい!
「兄の仇を討ちたいのですね。ならばはるばるクレタまで行くしかありません。クレタではミノス王の娘、アリアドネに会いなさい。私ほどではないけれど、美しい娘。そなたが信用してもよい娘です。それから他にも重要な情報があったはずなのだけど。まあいいわ、先にこれからそなたをティリンスの町まで送ってあげましょう」
 馬は飛ぶように走りはじめた。拙者は慌てて、落馬せぬように女神の腰にしがみつく。
 芳しい女神の芳香に眩暈がしそうじゃ。ぬぉ、今のふくらみの感触は!鼻、鼻血が出てきそうじゃ!

 たちまちティリンスの町に到着すると、暗い街路を抜けて、大きな館に案内された。
 高価な小彫像がいくつも飾られている立派な館だ。
「ちょっと良いとは思わない?この私の像なんか特によく出来ているのだけど、残念ながら両腕が欠けてしまっているのよ」
 そんな女神の説明も拙者はうつろに聞いていた。案内された部屋のベットに腰掛けて、緊張する。
「そなたは良い子ですね」
 女神が近づいてそっと拙者の太ももに手をあてた。ふむおぉぉぉ…。理性がなくならないうちに先程の“重要な情報”を教えてくださいと懇願する。
「あ・と・で。さあ、私が傍にいるからゆっくり休みなさい」
 女神が拙者の体をそっとベットに横たえて、やわらかな肌触りの毛布をかけてくれた。
 休めといわれても困るでござる。生殺しでござる。

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