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アルテウスの偉大なる冒険談 第22話
01/30(Thu) 00:55|ギリシャ神話アドベンチャーcomment(0)trackback(0)edit
<注:これはアルテウスの復讐のプレイレポートじゃ。ネタバレもあるから承知の上で読んでくれ>

 キテラの島は想像どおりに、南国の花々が咲き乱れる楽園のような姿であった。ゆっくりと動く船の上、拙者はなかば恍惚といってもいい気持ちで、港に広がるおだやかな海面を眺めていた。
 ふいに、悲鳴が静寂を引き裂いた。見ると少し沖の方の海面で小さな手漕ぎボートに乗った若い女がいた。ボートは尖った岩場に打ち寄せられて、今にもバラバラになりそうだ。
 女人の危機とあって、拙者は勢いよく海に飛び込ぶ。
「待ってろ!今助けに行くからげぼぁごぼごぼげぼがほごぼぶぉ…」
 不運にも飛び込んだときに船のロープが足に絡まってしまった。たちまち拙者は溺れてしまう。
 見守っていた船員達が拙者の苦境を見てはやし立てる。人身御供となるアテネの若者達まで笑っている。なんたる恥。なんたる屈辱。(恥辱点が2点増える)
 もがいていると誰かが拙者の腕をつかみボートに引き上げた。礼を言う間もなく、水を吐き出して新鮮な空気をとろうと、必死であえぐ。
「まあ、すっかり濡れてしまったわね。でも私を助けようとしたのは感心よ。この次はもっとうまくやりなさい。おばかさん」
 聞き覚えのある声に拙者が顔をあげると、美の女神アフロディテがウィンクをして姿を消した。
 
 そんな事件のあとに上陸したものの、美女の歓迎もなくキテラ島は意外に静かだった。
 嵐で傷んだ船の修理に忙しい船員達をあとに、島内の探索をしてみるが、静かどころか住民の気配すらしない。
 しばらくすると難破船の生き残りのような姿をした老人が目に入った。拙者と目が会うと老人は急いで駆け寄ってきて物乞いをはじめる。
 想像していたキテラ島とは、なんともそぐわない光景だ。少々ゲンナリしながら食料を与えてやると老人は大喜びで舌なめずりをした。
「こりゃ凄い。まるで神々の食べるアンブロシアみたいに旨そうな食べ物だ」
 老人はチーズをむさぼりながら喋る。
「アンブロシアを食べると神々の血管内に霊液が生じる。だが、霊液は足から流れ出すかもしれない」

 なんのことだろう?老人に尋ねてみたが、老人は食い散らかすとさっさと立ち去ってしまった。(名誉点を1点増やす)

 数日間をキテラ島ですごすうちに船の修繕も終わり、出港することになった。
 クレタ島はもう遠くない。「アルテウスの復讐」での冒険談はもうすぐ終わる。次の巻ではミノス王の宮廷も見ることができるだろう。
 そう考えながら拙者が船の上でたたずんでいると、船長がよってきた。
「アルテウス様。クレタ島にはもう間もなく到着します。ですが一つ問題があるのです」
 船長が告げた内容は恐るべきものだった。クレタ島ではタロスという青銅でできた巨人が、毎日クレタ島の周囲を巡回しているそうだ。タロスはクレタ島に近づく害を成す者に全てに襲い掛かり、時には普通の商船まで襲われてしまうらしい。
「なんの。そのような番犬ごとき、ヘパイストス神から賜ったこの武具で蹴散らしてくれるわ」
 拙者は鼻で笑ってみせた。
 本心ではミノタウロスにすら勝るかもしれぬ強敵との無益な戦いは避けたい。本来なら守り神に祈るべきところじゃが、まさか戦好きの軍神アレスにそれを願うわけにもいくまい。

 覚悟を決めた拙者は、水平線に目を凝らしてクレタ島の島影が見える時をじっと待つ事にした。

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