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アルテウスの偉大なる冒険談 第41話
01/05(Mon) 23:59|ギリシャ神話アドベンチャーcomment(0)trackback(0)edit
<注:これはミノス王の宮廷のプレイレポートじゃ。ネタバレもあるから承知の上で読んでくれ>

「ツバメ殿。正直に話してくれ」
 ツバメとはタイジアの愛称である。拙者はタイジアの部屋で、静かに彼女に問いただしたのだ。
 タイジアは涙を流し、すすり泣きながら答えた。
「ええ、ミノスからあなたの目的を探り出せと命じられたわ。本当は嫌だったけど、脅されて仕方なく。そうでなかったら、私しなかったわ。絶対に」
 緊張に耐えかねたのか、彼女はそこまで言うとわっと泣き出した。
 拙者がひしと抱きしめると、彼女は徐々に落ち着いてきた。
「ここを出て行くわ。ミノスの怒りから逃れる為に、母のいるクレタ南部の羊飼いたちの所に帰るの。 お願いアルテウス、私を許して。時々は私のことを思い出してね」
 悲しみにつつまれながら、拙者はタイジアの部屋を出た。
 食堂から昼食を知らせる鐘の音が聞こえる。食欲はないが、行った方がいいだろう。

 廊下を歩いていると、ばったりとミノス王に出会った。
 いや、ミノス王は待っていたのかもしれない。彼はお供の人間もつけずに、拙者の前に立ちふさがった。
「わしはお前を観察してしたのだ、アルテウス。アイゲウス王の息子よ、お前は賢い。いつの日にかお前はアテネの王になるだろう。うまくすれば、このクレタの王にもな」
 拙者はだまって聞いていた。クレタの王になれるだと?どういうつもりなんだ。たまらずヒント機能を久しぶりに利用してみる。

―――キョロキョロするな!恥辱点1を負って四二七へ戻れ。

「わけがわからんわ!」
 拙者が思わずつぶやくと、ミノス王はそれを自分への返事だと思ったらしく、うなづいて言葉を続けた。
「わしは無からクレタをここまで築き上げた。だが、わしの愛する3人の息子は全て事故で死に、跡継ぎはあの飲いどれの馬鹿息子クレムトンただ一人のみ。奴に王座をつがせれば、この国はめちゃめちゃになるのは間違いない。わしは王だ。奴が死に、わしの眼鏡にかなった奴が次の王になるべきなのだ」
 王の意図はわかったが、拙者はどうにも胡散臭さを捨てきれずにいた。この宮廷にやってきたばかりの拙者を、王にしようと考えるなど、普通ありえないのではなかろうか。
「王よ。自分の息子を殺せと拙者にいいなさるのか。悪いが拙者、そんな侍の風上にもおけぬ振る舞いはできぬ」
「さあ、どうかな。お前はクレタを手中に収める絶好のチャンスを、むざむざ捨てようというのだぞ。 まあいい、昼食の席で会おう」
 ミノス王は肩をすくめるとさっさと立ち去ってしまった。拙者は立ちつくしたまま、今の出来事を慎重に吟味していた。

 しかしその後、事態は思わぬ方向へ向かってしまった。
 大広間に入り宮廷の人々と一緒になって、果物と熱い野菜のシチューの昼食を堪能していた拙者だが、あとからやってきたクレムトンがわざとらしく拙者にぶつかって、突き飛ばしたのだ。
「邪魔だ、よそ者め」
 あまりの無礼な振る舞いに、パンチで報復すると、クレムトンももんどり打って床に倒れる。奴も怒りの表情で立ち上がると、拙者に飛びかかろうとした。
「そこまでだ!」
 ミノス王がいかめしい顔で一喝して、その場を止めた。
「気をしずめて、精力をためておけ。明日の祭りでお前達は拳闘試合をするがよい。豊穣の女神デメテルは、どちらかが命乞いするか死ぬまで、リングで殴り合うことを要求している。それまで2人は離れておれ」
 ミノス王は手を振って、昼食会は解散となった。
 やっかいなことになったと思う。ミノス王はこの機会をとらえて、公式の場でクレムトンを殴り殺すように、拙者に要求しているのだ。

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