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アルテウスの偉大なる冒険談 第23話
01/31(Fri) 03:36|ギリシャ神話アドベンチャーcomment(0)trackback(0)edit
<注:これはアルテウスの復讐のプレイレポートじゃ。ネタバレもあるから承知の上で読んでくれ>

 陸地が近い証拠にカモメの鳴き声があちこちで聞こえてきた。船は何事も無く進み、ほどなく遠方に小さくクレタ島の島影が見えてきた。
「いよいよですな。どうかタロスの目に止まらないように」
 船長がポセイドンの加護を求めて祈っている。
 海は死んだように静まりかえる中、拙者はまんじりともせずに船のへさきで海に目を凝らしつづけた。
 ふいにカモメ達の鳴き声がピタリと止んだ。耳を澄ますと西の端の方から波の乱れる音、そしてにぶい振動音が響いてきた。船長は泡を食った様子で、船員達に反対側の方向へ船足を早めるように号令をかけながら走り去っていく。
 しかし、船の回避は間に合いそうになかった。その振動音は予想以上の速さで大きくなっていくようだ。
 すでに見え始めていた小さな人影が、波をかき分けてこちらに向かって歩いてくるのが見えた。その姿はみるみる大きくなり、薄ら笑いを浮かべたような表情をした仮面をつけ、巨大な剣を片手に振りかざしながらせまってくる青銅の巨人となった。今や、奴は金属のこすれるような咆哮をあげて大股で走りよってくる。
「来たな、神の手で作られた人形め。成敗してくれるわ」
 帰りのことを考えてもここで船を壊されるわけにはいかない。
 拙者は船から海へ飛び降りる。このあたりの海はもう浅くなっていたが、拙者は腰の高さまで海水につかった。かまわず、さぶ、さぶ、さぶ、と海面をかき分けるように、自らタロスの方へ走りよっていく。
 見上げるような大きさのタロスには、このあたりの海面はくるぶしの程の深さでしかない。
 そのとき、奴のくるぶしにコルクのような栓が刺さっているのに拙者は気がついた。先日、老人が言っていた霊液がなんのかんのという話しを思い出す。
 考えるよりも本能が働いた。
 奴の大ぶりな剣の一振りをかわすと、水をかき分けながら接近する。タロスは拙者の目的がすぐには理解できず、スキを見せた。拙者は飛び込むように栓に飛びつき、こじ開けようとする。成功率は五分五分だ。

 失敗!

 開いたほうの手で拙者を掴もうとするタロスから、急いで離れて呼吸を整える。もう栓を開けるチャンスはない。
 しかたあるまい。ここはやはり剣で倒すしかないようだ。この超自然の敵に反応して、ヘパイストスから与えられた剣と防具が輝き始める。(この戦いに限り各武具のポイントが6点に変化)
 渾身の力を込めて、奴の足を薙ぎ払う。確かな手ごたえとともに、奴が崩れるように膝をついた。だが、タロスの剣も拙者を捕らえる。神々の鎧のおかげで真っ二つになるのは避けられたが、その打撃のあまりの衝撃に血反吐が出そうだ。
 無我夢中でよろけかけた足を踏ん張り、手の届く高さになった胴に気合をあげながら剣を突き刺した。手ごたえはあった。
 さらにもう一度剣を叩きつけると、タロスは動きを止め、きしみ音をたてながらゆっくりと崩れ落ちた。勝ったのだ。
 しかし、地面に横たわったタロスの口からは蒸気のような荒い息がでている。おそらく奴を完全に殺せるのは神々でなければ不可能なのだろう。だが今のところは大丈夫だ。
 船長と始めとする船の乗組員達が、拍手喝采をして船に出迎えてくれた。(名誉点を8点得る)

 だが14人のアテネの若者達だけは、凍りついた表情で目の前にせまるクレタ島を見つめているのに気が付いた。
 無理もあるない。ミノタウロスに捧げられる運命が現実に迫ってきたのだから。
 そんな彼らの心中を察して拙者も心を引き締まる。決して人ごとではない。
 拙者の本当の闘いは、ここミノス島から始まるのだ。

 第一部完

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