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アルテウスの偉大なる冒険談 第25話
02/09(Sun) 22:36|ギリシャ神話アドベンチャーcomment(0)trackback(0)edit
<注:これはミノス王の宮廷のプレイレポートじゃ。ネタバレもあるから承知の上で読んでくれ>

 ミノス王の宮殿は思っていたより港から遠かった。振り返れば14人のアテネの若者達も、兵士どもにはさまれるように歩いていた。
 日差しの中を延々と歩きつづけたあげく、巨大な宮殿に到着したのは数時間後だった。そびえ立つ城門を見て拙者はからずも感嘆の声をあげてしまう。周辺諸国を恫喝して得た富であろうが、その繁栄ぶりは驚かされる。
 衛兵隊長がニヤニヤ笑いをしながら拙者を見ている。
「よーし、到着したぞ。囚人どもを牢に入れろ。それからそこの田舎者はミノス王の前まで連行しろ」

 衛兵隊長の命令で拙者をつかもうとした兵士に、きつい蹴りを入れてやる。
「心配には及ばん。自分でミノス王の前まで歩いてゆけるわ!」

 宮殿の奥にある玉座の間には大柄の男が立派な椅子に堂々と腰掛けていた。
 むっ、こやつ…できる!
 誰の説明も聞かずとも本能で彼がミノス王だとわかる。その体格と風格は、王が戦士としても一流の技量をもつと感じさせた。ミノス王は大声で拙者に話し掛けてくる。
「遠方よりはるばるよくお越しなさった。アイゲウスのご子息とは、なるほどこう見てもなかなか品位がある。礼を失するなよ。ポリクラテス」
 ポリクラテスとは、衛兵隊長の名前らしい。衛兵隊長は肩をすくめて退席し、ミノス王は拙者の手を握って「わしがミノスだ」と名乗る。
「丁寧なご挨拶、いたみいる。改めて紹介を。拙者は冒険者のアルテウルスでござる」
「ほう、冒険者とは。それではここには何の冒険にいらしたかな?」
 ここで「親書を手渡すか」という選択肢が発生!ひきつった笑顔を出してこれを回避。
「長旅で疲れたろうから、用件は後でゆっくりと話すことにしよう。おい、タイジア!客人の身なりを整えてやれ。旅の汗を流させてから宴席の場にお連れするのだ」
 ミノス王の言葉にほっとすると、タイジアと呼ばれた若い娘について部屋を出て行った。

 拙者は部屋に案内され、宴席に出席するため身支度を整えることになった。情報を得るために身支度を手伝ってくれているタイジアと世間話しをしてみる。タイジアは明るくて親しみやすい性格らしく、喜んで話し相手になってくれた。
「わたしの名はタイジア。よろしくね。アルテウルスさんは何のためにここへ来たの?」
「貢物をやめてもうらうようにミノス王を説得にだ。これ以上、アテネの若者の命を奪う事はできないのじゃよ」
「でも、戦争になったらもっと大勢のアテネの人々が死ぬわ」
「問題はなぜ死ぬのかなのだ。仮にそれが為に戦争になってもアテネの民衆は父上を指示するだろう」

タイジアの顔がパッと輝いた。
「あなたアイゲウス王の息子なの?するとテセウスさんの弟ね!」
「知っているでござるか。兄者のことを!」
「ええ、でもテセウスさんはあなたのことは何も言わなかったわ」
「…無理もない。我ら兄弟は別々の場所で育ったからな」
 そう答えては見たものの、少しばかり心が傷つくのぅ。拙者の立場はギリシャ神話の中では半端な扱いじゃからな。
 拙者は旅の汚れを落とし、仕上げに赤い上着を着せられると、再びタイジアの案内で玉座の間へ歩いていった。

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