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アルテウスの偉大なる冒険談 第32話
<注:これはミノス王の宮廷のプレイレポートじゃ。ネタバレもあるから承知の上で読んでくれ>
レンブラと共にやってきた玉座の間には衛兵が立ち並び、ミノス王が立派な椅子に堂々と腰掛けていた。
「レンブラ。おまえは衛兵を殺したうえ、捕まった後も牢を抜け出すようなこの男を信頼するのか」
「はい。彼が衛兵を殺したのも、半ば正当防衛のようなもの。私が身元引受人になります」
拙者は、玉座の間につくまでの間にアマゾンの女王アンティオペとのいきさつをレンブラに語っていた。
幸いにもレンブラは、アンティオペを堂々と打ち負かした男に敬意を示してくれ、全面的に拙者の味方をしてくれることに決めたらしい。
レンブラの弁護を聞いて、ミノス王はしばらく考え込んでいたが、やがて拙者を無罪放免とすることに決めたようだ。
「わかった。では彼を改めて客人として、扱うことにしよう」
「ありがたき幸せ。こちらも改めて挨拶をいたしたい。拙者、冒険者のアルテウルスと申すもの」
「詳しい話は後で伺おう。おい、タイジア!客人の身なりを整えてやれ。旅の汗を流させてから宴席の場にお連れするのだ」
ミノス王の言葉にほっとすると、タイジアと呼ばれた若い娘について部屋を出て行った。役目を終えたレンブラは自分の居場所へ帰っていく。
拙者は部屋に案内され、宴席に出席するため身支度を整えることになった。
いや、まてまてまてまて。
これじゃ、最初の冒険の時と同じ展開に戻っただけじゃないか。
数時間後、やはりというべきか宴会の席で親書がないのがばれて、再び牢にぶちこまれてしまう。
そして二日後には、迷宮に裸同然で放り込まれるわけだ。
うむむむ。こうなったら、仕方がない。迷宮内に強力な武器が転がっていることを祈るしかあるまい。
マッピングして丹念に迷宮を探索してやろうと決意した後は、体力を蓄えるために拙者は牢の中で横になった。
アルテウスの偉大なる冒険談 第31話
<注:これはミノス王の宮廷のプレイレポートじゃ。ネタバレもあるから承知の上で読んでくれ>
原攻撃点 6 ヘパイストスの剣 (攻撃力+4)注
原防御点 10 ヘパイストスの胸当て(防御力+4)注、
ヘパイストスの盾 (防御力+4)注、
古びた兜 (防御力+2)
名誉点 28
恥辱点 6
所持品 母の宝石
守護神 アレス神
注 神々やそれに属する生き物との戦闘では、ポイントが6に増える。
******************
拙者が意識を取り戻すと使者の神ヘルメスが目の前にあった。
「たいぶてこずっているな。アルテウスの復讐からやり直して親書を手に入れたらどうだい」
ヘルメスは拙者にからかうように言ってからパット消えた。
一巻からだと?とんでもないわい。
起き上がってあたりを見渡すと、船の甲板に寝転がっていた。船はクレタ島の港についたところだ。
船長と衛兵がなにやら話しこんでいるのが見て、心を決めた。ミノス王の宮殿に行けばどうしても武具を失ってしまう。しからば、最初から逃亡してはどうだろう。
拙者は脱兎のごとく、船から駆け降りると港を駆け出した。衛兵が慌てて拙者を追ってくる。
「待て奴隷め!脱走者はその場で切り捨てるぞ!」
奴隷ではござらん!衛兵が追いついてきたが、あっさり返り討ちにいたすと(名誉点を3点得る)、そのままミノタウロスの住む迷宮を目指して、道を走りつづけた。
いきなり、草むらからまた二人の衛兵が飛び掛ってきた。完全にフイをつかれてタックルを受けた拙者は地面に転がってしまう。なんたる不覚!
衛兵は拙者を牢にぶち込める。トホホ、結局捕まってしまうわけか。
いや、待てよ。ここは親書がなくてぶち込まれた牢屋と状況が似ているが、パラグラフ番号が違う。
試しにヒント機能を使って見ると、拙者は見張りの目を掻い潜って窓から脱出することができた。
回廊を進む選択肢もあったが、そのまま衛兵に見つからないよう建物の上へ上へと、壁をよじ登っていくことにする。
てっぺん近くの窓にたどり着く頃には、腕がしびれてもう耐えられなくなっていたので、その窓から部屋に転がり込んだ。
「誰だい?」
するどい誰何の声が飛んできた。振り返ると、アマゾンの女戦士が1人槍を構えて立っていた。
ちっ、しまったのう。うん?いや、アマゾンの女などミノスでは珍しいはず。そういえば!
「レンブラ。そなたはレンブラだな」
「なぜ私の名前を知っている?」
「私はアマゾンの女王アンティオペから、困ったときはそなたに助けを求めるように言われたのだ。拙者は今、衛兵に追われているのだ。しばらく身を隠させてもらえまいか」
レンブラが鼻をフンと鳴らした。
「なにを言うのさ。アマゾン人は後ろ暗いことはしないよ。さあ、ミノスのところに言って、一緒に決着をつけようじゃあないか」
なんということだ。アンティオペの助言は役に立たなかった。
おまけガチャガチャと音をたてて、衛兵達までやってきて飛び掛ってくる。もはや絶対絶命。
「お待ち!」
そのときレンブラが衛兵達を一喝した。
「私の前でかってなことはさせないよ。これは何の真似だい」
「レンブラ様。こやつは牢から脱走したのです!危険な奴でして」
「私にとって危険などあるものか。私がミノス王のところに連れて行く。女王アンティオペの友は私の友。弁明の機会も与えないのは不公平というものだ。さあ、そこをどきな」
衛兵達はオドオドと道をあけた。レンブラは拙者にだけわかるように片目をつぶると、「悪名高いのも役に立つのさね。あとでアンティオペの様子を聞かせておくれ」と囁いた。
ほほぅ。これは少し望みが出てきたかもしれぬな。
アルテウスの偉大なる冒険談 第30話
<注:これはミノス王の宮廷のプレイレポートじゃ。ネタバレもあるから承知の上で読んでくれ>
第二巻「ミノス王の宮廷」の冒険を再開する。
最初の状態は、以前と変わらず次の通りだ。
冒険の途中なので守護神はもちろんアレス神のままである。
ルールでは、死んだ場合は第一巻の最初からやり直せと書いてあったが、さすがにな。
原攻撃点 6 ヘパイストスの剣(攻撃力+4)注
原防御点 10 ヘパイストスの胸当て(防御力+4)注、
ヘパイストスの盾(防御力+4)注、
古びた兜(防御力+2)
名誉点 28
恥辱点 6
所持品 母の宝石
注 神々やそれに属する生き物との戦闘では、ポイントが6に増える。
******************
拙者が意識を取り戻すと使者の神ヘルメスが目の前にあった。
「ミノタウロスは強かったかい?まあ、頑張れよ」
ヘルメスの姿はパット消えた。
起き上がってあたりを見渡すと、船の甲板に寝転がっていた。
船はクレタ島の港についたところだ。船長と衛兵がなにやら話しこんでいるのが見えた。
やれやれ、二巻の最初に戻ってきたようじゃわい。
ヘルメスが問われるまでもなく、ミノタウロスのことを考えてしまう。
奴は予想以上に強かったわい。ヘパイストスの武具を装備していて、名誉点をギリギリまで使えばなんとか勝てるくらいか。おまけにこの戦闘ではゼウス神の復活も認められないのは厳しい。
迷宮に役に立つアイテムが落ちている可能性もあるが、まずは武具を取り上げられずに迷宮に潜入する方法を探さねばいかんな。
拙者は前と同じように王宮に向かい、ミノス王と握手をしながら慎重に選択肢を伺ったが、うまくいきそうな選択肢がない。ヒント機能を見ても名誉点を失うペナルティしかなかった。タイジアも登場して、ベルトコンベヤーのようにこの前と同じ展開に進んでいく。
まずいな。このままではまた親書がないのがばれて、牢にぶち込まれる展開が見えているぞ。
内心で焦っていると、これも前と同じように王の息子が酔っ払って騒ぎを起こし始めた。
このとき拙者は、次の選択肢に釘付けになった。
───この隙に広間を抜け出して、迷宮を探しにいこうとするか? 七へ
チャーーンス!
急いで宮殿のパーティから抜け出すと、迷宮へ向かう。
奴隷女に道を尋ね、ひと気のない通路を歩いていると神殿を発見した。確かあの中に迷宮への入り口があったはず・・・・・・。
そっと、神殿内を覗き込むと衛兵が1人退屈そうに見張っていた。
1人か。いいぞ。
不意打ちを仕掛けると、衛兵は声もあげずにあっさりと気絶した。しかし、次の文章を見て愕然とする。
───それから、彼の剣を手に、迷宮内にすべりこむ。君の武器はこの剣(攻撃点2)だけで、防具はなにもつけていない。
拙者の武具は?そうか、さっき着替えた時に部屋に置いてあるのか。確かにパーティに完全武装で参加しているはずはない。
まいった。前回の丸腰よりはましかもしれんが、こんなかぼそい剣一つでは、お守りにもならんわい。
迷宮はやはり薄暗く、攻撃点と防御点から2点ずつマイナスのペナルティを受けてしまう。
途方にくれながら迷宮内を歩き始めると、いきなり巨大な怪物の影が見えた。
ウオオオオォォォォォォオオオ!!
な!なに!いきなりミノタウロスの登場か!
拙者が身構える間もなく、怒り狂ったミノタウロスがとびかかってきてズタズタに引き差かれてしまう。
END
アルテウスの偉大なる冒険談 第29話
<注:これはミノス王の宮廷のプレイレポートじゃ。ネタバレもあるから承知の上で読んでくれ>
迷宮の中に古びた竪琴が放置してあった。拾い上げようとすると・・・・・・。
オオオオオオオオオオオォォォォォオ!
壁を揺るがすほどのミノタウロスの大音響がまた響きわたった!またしても恥辱点を1点負って、拙者は逃げ出す羽目になる。
どうやら迷宮に落ちているアイテムを拾うと、こうなるらしい。しかしアイテムの中には有益なものもあるに違いない。
拙者は道に迷ってすっかり焦っていた。もしこの冒険が失敗したら次はマッピングをしよう。などと、つい弱気なことも考えてしまう。
いかんいかん、せめて剣の一本でもあれば、心強いのじゃが。
迷宮はたんたんと続く。壁画が描く絵は、いくつかの物語が紙芝居のように続いているようなので、それを辿って歩いてみようかと思い始めたその時、拙者はよろめいて壁に手をついた。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・・
そのとき、壁に何か鋭いものがあるのを視線にとらえた。目を凝らすとそれは槍の穂先だった。槍には小さな文字が刻まれているようだが、暗くてここからは読めない。
「ぶ、武器じゃ」
クレタ人の武器か、アテネの若者が隠し持っていた形見の品なのか。拙者はそれを震える手で拾おうとした。
するとすぐ背後で大咆哮が轟き渡った。しかも今までよりも格段に近い距離から。
恐れていた事態が起きてしまったようだ。槍を拾う間もなく(拾ってくれよ…)振り返ると、ドドドドドドドド・・・・・・という擬音とともにミノタウロスのシルエットが見える。
ヘラクレスもかくやというほど、発達した筋肉に覆われた人間の体。その頭部は牡牛の形をしている。ミノタウロスは伝説のとおりの姿だった。
ミノタウロスの攻撃点と防御点を見て絶句する。あの神の作った巨人、タロスよりはるかに強いではないか。対するこちらは丸腰のまま。しかもフイをつかれたので、攻撃はミノタウロスの先制攻撃だそうだ。
まず勝ち目のある戦いとは思えない。
ミノタウロスの必殺技ハリケーンミキサーで、拙者はひとたまりもなく跳ね飛ばされてしまう。通路を駆け抜けたミノタウロスは、トドメを刺そうと角をぐいぐいと回しながらUターンしてきた。貴様はバッファローマンか!?
ぐすぐすしている暇はない。奴は正確にあと5秒くらいで拙者のところに突っ込んでくるだろう!
そこで選択肢!どうやってあの攻撃をかわすべきか?ひとつだけ選びなさい。
答え①.男の中の男、アルテウスは突如反撃のアイデアがひらめく
答え②.オリンポスの神々がきて助けてくれる
答え③.nかわせない。現実は非情である。
拙者がマルをつけたいのは答え②だが期待はできない…
オリンポスの神々がきてあと数秒の間にここに都合よくあらわれて、ソーサリーのリーブラのように
ジャジャーンと登場して「まってました!」と間一髪助けてくれるってわけにはいかないじゃろう!
やはり答えは・・・・・・・・・①しかないようじゃ!
拙者は、名誉点を12点も消耗して防御力をアップ!突進にそなえた!
攻撃の方はサイコロで11か12の目(クリティカルヒット)が出るのを祈るしかない。
サイコロの目は7。かろうじてかわす事に成功!
しかし、拙者の攻撃はあっさり外れ。次のターンの防御で名誉点を使い果たしてしまう。
だ・・・ だめだッ!
答え -③ 答え③ 答え③
拙者は殺されてしまった・・・。
い、いや。この巻では、まだゼウス神の助けを借りておらん!②じゃ!どこか安全な場所で復活させてもらうのじゃ!
拙者が必死で祈ると、ゼウスのいかめしい声が聞こえてきた。
「愚か者め!この戦いで、このわしから助けを期待するな。潔く死ね!」
宣言とともに拙者の魂は肉体から吹き飛ばされ、ハデスの王国まで流れてしまった。
END
アルテウスの偉大なる冒険談 第28話
<注:これはミノス王の宮廷のプレイレポートじゃ。ネタバレもあるから承知の上で読んでくれ>
迷宮の中は石造りでじめじめしていた。せまる戦いに、心は血気盛んに吠え立てるが、ミノタウロス相手に丸腰のまま戦うのははっきりいって自殺行為だ。
おまけに迷宮内は薄暗く、松明かランプを持っていないと、攻撃点と防御点から二点ずつマイナスのペナルティを受けるらしい。
きっと迷宮内のどこかに武器か、役に立つアイテムがあることだろう。そう信じて今は進むしかない。
(注:この迷宮に入ってからは、自由に移動できる双方向システムにゲームが変わる)
役に立つアイテムがないかとチェックしてみる。ここでの選択肢は5つあった。
・毛玉を持っているなら
・迷宮の地図を持っているなら
・青銅の鍵を持っているなら
・グライアイ姉妹の目を持っているなら
・どれも持っていないなら
ふむ。持っているのは毛玉だけだが、展開によっては他に鍵だの地図だのが入手できるわけなのか。
武器もない。明かりもない。アイテムも毛玉一つしかないとは、最悪の条件のようじゃな。
とりあえず近場の岩に毛糸の先を結び付ける。こうして糸を伸ばしながら迷宮内を歩いていき、戻りたくなったら糸をたどって戻ればいいわけだ。(名誉点を1増やす)
迷宮内を歩き始め、数分が経過した。ミノタウロスはまだ離れた位置にいるのか、あたりは物音一つしない。
暗闇に目が慣れてくると、迷宮の壁には数々の神話を解説した見事な壁画が描かれているのに気づく。犠牲者を引き裂くミノタウロスの絵、ヘラクレスの冒険の絵、黄泉の王ハデスがペルセポネを誘拐する場面を描いた絵、アテネとヘルメスの絵、などなど。ミノタウロス以外に誰もいない迷宮に、なぜこのような芸術的な絵を施す必要があるのか、理解に苦しむわい。それともこの絵に何か秘密の意味でもあるのだろうか。
通路の端に女性をかたどった彫刻の腕の部分と思われるものが転がっているのを発見。何かの役にたつかもしれないので、一応持っていくことにする。こんなものより、武器が転がっていないものじゃろうか。
さらに歩き続けると、突然若い女の姿がぼぅ、とあらわれた。
女の姿は透けていて、頭から血を流しながら悲しそうに微笑んでいるが、それ以上は何もしてこなかった。
情報を得るためにヒント機能を見てみる。
───アルテウスよ。もっと自分の使命に集中せよ。これはミノタウロスに惨殺された女の亡霊に違いないのだ。自分の勤めを忘れたため、名誉点1点を失い、恥辱点を1点負う。
トホホ。あいかわらずの不条理な罰則を喰らってしまったわい。
さらに進むと牡牛を形どったサファイアの指輪が転がっていた。指輪を拾い上げようとすると
オオオオオオオオオオオォォォォォオ!
壁を揺るがすほどの恐ろしい大音響が響きわたった!ミノタウロスの位置が近いのだ!
ま、まだ拙者は、戦いの準備が整っていないぞ!
恐慌をきたして指輪を取り落とすと、走ってその場を離れた。(恥辱点を1点負う)